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風災害に強い家づくり(リフォーム・新築)とは(屋根編)

風災害に強い家づくり(リフォーム・新築)とは(屋根編)
台風シーズンになり、来てほしくないと思っていても自然には勝てず毎年多くの台風が日本列島を襲う構図になっています。
台風の進路や大きさなども一昔前と変わったと言われる人も多いと思います。
そこで、風災害に強い家作り(リフォーム・新築)とはどんな家なのか?今の家をどうリフォームすればいいのか?などを私の経験を踏まえてお伝えしたいと思います。

私は、過去に熊本に住んでいる時(平成11年台風18号)に最大瞬間風速60m以上の風が吹き荒れて、掃き出しサッシが風圧で室内側に弓なりになる(シャッターを閉めている状況)事を体験しています。(窓にはアルミサッシのしっかりした枠がありますが、それが曲がるなどと考えてもみませんでした)

当時勤めていた建築会社では、入居宅が1,600棟以上ありましたが残念ながらそのうちの1,000棟余りが被害に遭いました。
その1,000棟余りの家を補修したり、確認した経験で風災害を少しでも防げる家づくりやリフォームのヒントになることを伝えればと思います。住宅密集地や南向きの風を防ぐ地形などの場合は被害が少なかったと思います。逆に、高台や海辺近くの家や周りが空いている住宅地などは被害が大きかったです。

その時の台風は、風による被害が多くて特に屋根瓦が飛んで剥がれる事が一番の被害でした。一番困ったことは屋根瓦が入手できないという事です。(地元の屋根製造会社も被害を受けて、在庫も限られているうえに在庫の取り合いが起こりました)
屋根瓦は、何とか他支店より支援を受けて確保をしましたが、大変でした。ですので、一番は風災害に強い瓦にする事が必要です。昨年の千葉県の災害でもいまだにブルーシートのままの家も多くあります。古い昔の瓦屋根は、屋根に土を乗せてその上に置いているのみの屋根瓦でした。現在は、土を乗せず釘(スクリュー)やビス止めが主流です。(葺き替えが出来るようにすべてを止めない工法)屋根の被害が大きいと室内にも雨漏りがあり、床や壁・天井に加えて電化製品や家具や寝具などにも被害が出ます。

どんな屋根が風災害に強いのか?
例えば、瓦系の屋根の場合は上部での釘止めに加えて、瓦上部にフック部分を付けて、下の瓦の上部と上の瓦の下部が固定するタイプなどがあります。メーカーによれば風速46mまで耐えれる瓦などもあります。平板スレート系屋根は、そもそも屋根材が半分重なっており下部に風が入りにくい構造ですので、飛びにくいと言えます。但し、棟を板金でしていますので、その部分が被害を受ける場合が多くありました。(飛びやすく飛んでいくと近隣に被害を与えることもあります)スレート瓦は、薄いものですので物が飛んでくるとすぐに割れる事が多くあります。
金属屋根も葺き方により、薄いものですから風が入りやすい平葺きや横葺きなどは、きれいですが風災害には弱いかもしれません。瓦棒葺きなどの方が強いと言えます。
大型台風では、隣の屋根材などが隣の屋根に当たり被害を拡大することも多くありました。
無添加住宅の石屋根のように、下部をフックで留める工法で、屋根石自体は釘やビス止めしない工法では、ほとんど被害が出ていませんでした。(下部に風が入り屋根材を持ち上げようとする作用が働きますが、フックでそれを防ぎます)
上部のみを釘やビスで留める工法は、下部に風が入り持ち上がるとテコの応用で割れやすくなり、地震でも止めていない下部が揺れると釘止め穴周辺が割れてズレ落ちる事が起きます。下部をフックで持ち上がらないようにして上部を押さえると風災害や地震にも強い屋根が出来ると思います。

隣の瓦が飛んできて、シャッターとサッシ(ガラス)を突き破り床にめり込んだお宅もありました。(ですので、沖縄や離島などではサッシの外に合板などを貼りつけてガラスを守る行為をしているのです)元々災害の少ない瀬戸内で育った私には想像もできない事でした。

屋根のリフォーム場合は、現在の屋根の点検を行い、補強が必要な場合はそれを検討するとともに、風災害に強い瓦などに変える事も選択肢に入れて、事前準備をしていないと災害が起きて直す場合は、業者が居なくて半年や一年待ちという場合もあると思います。(ブルーシートは、劣化が激しいので頻繁に交換が必要でその負担もばかになりません)

屋根瓦(日本瓦など)の場合に、地元で作られた瓦も大切ですがJIS規格で決めれている53A型(日本一の産地の三州瓦などが多く採用)にしておくと、製造メーカーが無くなった場合(規格が合わないと全て葺き替えた必要な場合があります)にも対応が出来やすく災害時にも、屋根瓦を確保出来やすいなどもあります。
輸入瓦なども注意が必要で、昔よく使っていた瓦などが製造中止で材料が確保できなくなり困っている方もいらっしゃいました。
今の瓦の上から金属屋根を葺く工法などもありますし、地震を警戒すると少しでも軽い屋根を選択する方もいらっしゃいます。
又、10年ごとにメンテナンスが必要な屋根材にすると、その時は安いが後々高くつく場合もあります。
参考:石屋根=100年以上(板金部のシュルにより40年~100年程度で板金のやり替えたが必要)ガルバニュム鋼板=40年~50年程度 粘土系瓦(日本瓦・洋瓦)=50年~100年(但し漆喰など7~10毎にメンテ) モニエル瓦・スレート瓦・セメント瓦=20~30年(但し、7~115毎に塗装が必要)

リフォームの際は、経験豊富なプロに相談をして、目先だけの事を考えず先々の事(今後のメンテナンスや地震や台風対策など)も考慮して、建物の場所や周りの状況も考えての計画が必要だと思います。

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プロフィール

chujyo

Author:chujyo
無添加住宅直営横浜リノベスタジオの店長の中上(ちゅうじょう)です。
シックハウス症候群である自身の体験と建築・リフォームに長く携わって来た経験と学んだ知識を生かして一人でも多くの方に無添加住宅を知って頂く事を目指しています。
1級建築士・インテリアコーディネーター・宅地建物取引士・風水鑑定士・無添加住宅上級プランナー・行政書士(有資格者)・SDGs検定

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